適切な汚れ落としの選び方とおすすめの革靴用クリーナー・リムーバーをご紹介します。表面的な汚れだけではなく、素材本来の美しさを保つための汚れ落としを解説します!
この記事でわかること
- 靴の状態に合わせた汚れ落としの選び方
- おすすめのクリーナー・リムーバー
- クリーナー・リムーバーの使用頻度
革靴の汚れ落としは必要か?
革靴のお手入れは、例えるならお化粧やお肌のメンテナンスのようなもの、汚れた肌を放置すれば肌荒れの原因になりますし、汚れの上に化粧水やクリームを使っても栄養の浸透を妨げます。
素材をダメージから守り、化粧のりの良い下地を整えるためにも、汚れ落としは必須だと考えます。
革靴に付着する汚れの種類とその影響

実際に靴は様々なダメージの原因にさらされています。
汗や雨水が内側に浸透し、固着してしまうと取り返しのつかないダメージになることもあります。
「汚れの種類」
- コンクリートに混ざった化学物質
- 雨水
- 土埃
- 毛穴に染み込んだ汗や皮脂
- 古くなったクリーム
クリーナー・リムーバーの選び方と注意点
汚れの種類は様々で、水に溶ける水性汚れや油分でできた油性汚れなどがあります。そのため、革靴の汚れ落としには強い溶剤が含まれているものも多く存在します。
必要以上に洗浄力の強いものを使い続けたり、磨きすぎはかえって革の状態を弱らせてしまうので、使用頻度やケアの頻度、汚れ具合といった、靴の状態に合わせて製品を選ぶようにしましょう。
おすすめのクリーナー・リムーバー
ここからは、靴の状態に合わせて適切なクリーナー・リムーバーを選べるよう、
汚れ落としとしての強さ、革へのダメージの少なさ(優しさ)、使用する頻度を指標におすすめの汚れ落としを紹介します。
ステインクレンジングウォーター/M.MOWBRAY
有機溶剤不使用で革に優しい水性クリーナーです。
靴に付着した土や埃から古くなったクリームを適度に落とします。
日常的なケアに最適のクリーナーです。

ツーフェイスローション/Boot Black
水性汚れ、油性汚れの両方にアプローチできる。強すぎず弱すぎないバランスの取れたクリーナー
ケアの期間が空いてしまったり、目に見えて汚れがひどい時はこちらがおすすめ!ケアの頻度を抑えて手軽にケアをしたい、という方にとって使い勝手のいいクリーナーです。

レノマットリムーバー/Saphir
超強力な汚れ落としで、靴を丸裸にするほど洗浄力に優れています。
そのため、雨水や皮脂汚れ、汗などが染み込んでしまった革靴をリセットしたい時におすすめです。
顔料を含んだクリームも放置し続けると革が呼吸をできず本来の柔軟性を失ってしまうので、レノマットリムーバーを使ってたまにスッピンの状態にもどしてあげましょう!

レーダーオイル/TAPIR
ケアの期間が空いてしまったり、古くなった革靴を使いたい時、濡れた後に乾燥させた靴など、革が乾燥気味の時は汚れを落としつつ、油分も補うレーダーオイルがおすすめです。ブラシや水性クリーナーで軽く汚れを落とした後に使用するとより効果的!

革靴の汚れ落としは程々がいい!
定期的に革靴のケアをする方の場合、乳化性クリームの層が革の表面に重なっている状態になっていると思います。
あまり汚れ落としを使いすぎると素材そのものにダメージを与えてしまうため、表面の汚れを適度に落とし残ったクリームは新しいクリームをいれる際に流用するといったイメージでケアをするくらいが丁度いいです!
まとめ

靴の汚れ落としを選ぶときは靴の状態に合わせて、使用するクリーナーを検討するのがおすすめです。
個人的に使い回しがいい組み合わせは、「ステインクレンジングウォーターとレノマットリムーバー」です。
私の場合、比較的ケアの頻度が多いので日常使いとしては一番ダメージの少ないステインクレンジングウォーターを使用し、雨水など革の内部に汚れが染み込んでしまった時などはしっかりと乾燥をさせてからレノマットリムーバーで素材をリセットするようにしています。
素材が整っていると乳化性クリームもムラなくはいるので見た目もいちだんと綺麗に仕上がります。