【靴磨き】ブラシの使い方と洗い方

靴磨きにおいて、ブラシは必ず用意しておきたいツールです。
クロスで磨かなくても、ブラシでササッと埃を払うだけで靴は簡単に綺麗になります。そんなブラシの使い方とブラシ本体のケアについてお話をしたいと思います。


この記事でわかること
  • ブラシの種類
  • ブラシの用途と使い分け
  • ブラシのケア方法

ブラシについて

ブラシでできること

「5秒でササっとキレイ!」を実現するアイテムが靴用ブラシです。

靴に付着したホコリや汚れ、くすみを落とすだけではなく、靴に残った油分を馴染ませて発色のいい光沢をつくることもできます。

ブラシの種類と用途

ブラシの種類と用途

靴用ブラシには主に「馬毛、豚毛、ヤギ毛」の3種類があります。
毛の硬さや繊維の太さが異なるので用途に合わせて使い分けます。

各種靴用ブラシについて

ここからは、それぞれのブラシの使い方や使用するタイミングについてお話をしたいと思います。

靴磨きの定番!必須アイテム馬毛ブラシ

馬毛ブラシ

馬毛ブラシは最もマルチに活躍するブラシです。

汚れ落としから仕上げまで、1本あればお気に入りの靴もすぐに綺麗になります。靴を磨く前に砂やホコリを落としたり、おでかけ前や外出後のケアにも気軽に使用することができます。

日常的に活躍するツールですので、靴磨きをこれから始める方にとっては絶対に外せないアイテムです。

コシのある毛質でクリームを馴染ませる豚毛ブラシ

豚毛ブラシ

豚毛ブラシはクリームを塗る際に活躍します。
豚毛は硬くしっかりとした繊維でできています。そのため、粘性のあるクリームに毛が負けることなく、満遍なく馴染ませることができます。

更に、ブラッシングによって革に適度な刺激を与えてくれるので、革を柔らかくするマッサージ効果も期待できます。

仕上げに最適ヤギ毛ブラシ

山羊毛ブラシ

ヤギ毛ブラシは、細く柔らかく綿密な毛質をもったブラシです。

そのため、靴を磨いた後の綺麗な光沢を傷つけることなく、表面のムラやくすみを落とし、整えることができます。

馬毛でも仕上げは可能ですが、鏡面部分などは山羊毛ブラシを使用するのがオススメです。

クリームを塗るときに使いたいブラシと使い方

ペネトレイトブラシ

クリームを塗る際に使用できるブラシとしてペネトレイトブラシというのがあります。

親指くらいの小さなブラシですので、容器に入ったクリームを毛先につけて、そのまま靴に塗ることができます。

個人的には、クリームは指先を使って体温で温めながら靴に塗り込んでいくのがおすすめですが、抵抗がある方はペネトレイトブラシを使用しましょう。

余談ですが、私の場合はソールとアッパーの隙間に付着したホコリを掻き出す際に使用しています。

ブラシのケアについて

ブラシを育てる?

洗い方と書きましたが、基本的には「洗わない」というのが正解です。と、いうのもブラシは使い込んで“育てる”ものという認識だからです。

靴を磨くうちにブラシも適度に油分を含んでいきます。ブラシに馴染んだ油分が靴を磨く際に光沢を与えてくれます。

そのため、靴磨きの世界では”ブラシは使い込む”という認識が定番になっています!

ブラシの洗い方、簡単なケア方法

それでも、日々のケアでホコリや砂などが繊維の隙間に入り込んで靴を傷めることもあります。そんな時は「手のひらで軽くはたく」ようにして、汚れやゴミを掻き出しましょう。

豚毛やペネトレイトブラシのようにクリームを塗る用途のものは毛先にクリームが固まってしまうこともあります。そのような場合は、毛足をぬるま湯に浸し、ペーパータオルや雑巾で水気がなくなるまで優しく拭き取るようにケアしてください。

持ち手部分は乾燥するとひび割れの原因になるので水がつかないようにご注意を!

まとめ

ブラシを活用すれば瞬く間に靴は綺麗になります。文字通り一瞬です!

シューケアの世界における美しさの表現は、「些細な変化」にあると思っています。多少ホコリが付いていても、一見あまり気になるものではないですが、ちょっと手入れをするだけで「あれ?なんか綺麗、なんか良いかも」と感じるような世界です。

それでも用途に合わせてブラシを使い分たり、細かな工夫を掛け算で組み合わせると、「やっぱりお手入れされた靴って一味違うよね!」と明らかな変化を感じ取ることができます。