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カワウソを取り巻く危機的環境について│000blog

カワウソを取り巻く危機的環境についての記録

今回コツメカワウソをモチーフにしたLINEスタンプを作成したのですが、承認はおりたものの承認前にLINEクリエイターズマーケットトよりメッセージが・・・。

内容は、「異なる文化に配慮し、販売エリアを指定して再度リクエストをください」とのこと。(販売エリアを全世界に指定していました)

これ自体は大した問題ではないのですが、「コツメカワウソのスタンプがなぜ一部のエリアで販売できないか?」疑問に思い調べてみたところ、カワウソを取り巻く危機的な実態を知ることができました。

私自身、プロフィールイメージをコツメカワウソにしていることやLINEスタンプを販売しているため、想像性に規制をかけることはしていませんが、それは同時に責任が伴うものだな。と、感じたため、リジェクトされた背景を踏まえて、カワウソの危機的な実態について記録しておこうと思います。

カワウソを取り巻く危機的環境

  • カワウソは東南アジアに多く生息
  • 絶滅危惧に瀕している
  • 2015年~2017年に保護されたカワウソの輸出先は日本が最多
  • 2019年にワシントン条約「附属書Ⅰ」に掲載され、国際取引禁止
  • カワウソビジネス需要により密輸、密猟等違法取引が横行
  • インドネシアの保護施設等ではカワウソを保護、繁殖、更生し自然にかえす取り組みも

カワウソは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに指定されています。

上記の内容以外にも水辺の開発等でカワウソの生息地が減少していることが要因にあげられていますが、カワウソの人気、需要が高まったことはカワウソの生態系を脅かす大きな要因になったことは間違いないでしょう。

文章にしてしまうと単純ですが、販売を想定されるカワウソの多くは幼いカワウソたちで、捕獲する際に危害を加える可能性のある大人は殺されてしまうこともあるそうです。

また密輸の際に乱暴に扱われ(箱に閉じ込められる、水を与えられないなど)死亡してしまうことも・・・。

親と引き離され、ストレスのかかる状態で長時間移動し、行き着いた先で適切な環境が用意されているかもわからない・・・。

非常に心が痛みますよね。

レッドリストとは?
カワウソは過去30年でおよそ30%の個体数が減少していると推定されている。
レッドリストとは絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト、生物学的な観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し、そのレベルを分類したもの。
IUCN Red List of Threatened Species

Established in 1964, the IUCN Red List of Threatened Species…

カワウソの飼育は難しい

  • 新鮮な魚介を食べる:動物タンパク質やビタミン豊富な栄養が必要、お金がかかる
  • とにかく泳ぐ:ストレス発散、およそ8畳分のスペースが必要
  • 糞を撒き散らす:ナワバリの確保
  • 臭い
  • 甲高く鳴く
  • 強靭な顎で噛む
  • エキゾチックアニマルを診れる病院が少ない

生活環境、費用、設備どれをとっても、とにかく難易度が桁違いに高く飼育するには不向きのようです。

飼育上はあまりいい印象はないですが、上記に挙げた内容はいずれも彼らにとっては自然の摂理です。

生物と共に暮らす以上は十分な環境、彼らに費やす時間や費用も惜しむことはできません。

そうした生物が物珍しさや可愛さから人気に火がつき安易な需要が高まった時、人間の勝手が招く危険を同時に考える必要があると感じています。

まとめ

今回LINEクリエイターズマーケットから販売エリアの規制についてお知らせいただいたのも、安易な認識が生態系を壊す恐れさえある出来事に発展しかねないという背景を踏まえてのものだと受け取っています。同時にそうした認識に触れる機会ができたことに感謝しています。

私も想像性や好奇心をもとにブログを書いていますが、「毒にも薬にもなる」という言葉があるように、性質は表裏一体であり、バランスを保ってこそ美しいものだなと感じています。

何を創造するか、実現するかは自由、“ただし”どのような意図もって想像するか、どう扱うかも含めて考える必要があるなと、感じた出来事になりました。