通常のケアでは取り除けないような、革の内部まで浸透したしつこい汚れは水洗いによって解決できます。今回は革靴の洗い方や乾かし方についてのお話です。
こんな人にオススメ
- 靴の臭い、汚れが気になる
- 靴の表面にざらつきや白い汚れが浮き出てきた
- 革靴の洗い方を知りたい
革靴を洗うメリットは?

革靴には雨や汗など、しつこい汚れがどっさりと詰まっています。
「汚れの種類」
- カビ
- 臭い
- 白い汚れ(塩分)
- 泥汚れ
- コンクリートに混ざった化学物質
こうした不純物や雑菌は見た目だけではなく、素材にも影響を及ぼします。
例えば皮革の表面にデコボコとしたザラつきが現れることがありますが、これらは内側に溜まった不純物が原因となりあらわれます。
肌荒れを改善するためにも内部から洗浄をすることでこれらの問題に対処することができます。
革靴の洗い方
洗う

- 革靴をすすぐ
- スポンジで石鹸を泡立て馴染ませる
- ブラシで汚れを浮かしながら落とす
- 石鹸を洗い流す
革を水洗いするときには皮革用の石鹸(サドルソープ)を使います。サドルソープには塩分や汚れを取り除くだけではなく、革の柔軟性を保つ成分が含まれています。
水洗いをするときは表面の汚れを落とすことが目的ではないので、革靴を十分にすすいで、内部に溜まった汚れをしっかりと落としていきます。

乾燥

- 水気を拭き取る
- 型崩れ防止に紙タオルを詰める
- 日陰かつ風通しのいい場所で乾燥させる
- デリケートクリームで保湿
水で濡れた革は表面が柔らかくなり、傷つきやすくなっています。紙タオルなどを使い水分を吸い上げるように優しく水気を拭き取ってください。ある程度拭き取ったら型崩れ防止のために靴に紙タオルや新聞紙を詰め形を整えます。
半分くらい乾かしたら、デリケートクリームを塗布して保湿を行います。
水で濡れた革が硬くなるのは、蒸発をする際内部の必要な水分まで抜けていくことが原因です。時間はかかりますが、じっくりと水分を補いながら乾かしていくと程よい柔軟性を保ちながら乾燥することができます。
仕上げ

- 乳化性クリームを塗布
- 乾拭き
- ブラッシング(馬毛)
しっかりと乾燥をしたら、仕上げに革に必要な栄養を与えて完成です。
乾燥すると革の素材によっては白くなることもありますが、水洗いの後はどうしても革が乾燥しやすいくなります。これらは革に必要な栄養を与えてあげることで改善されます。
乳化性クリームはブートブラックやThe Creamのような水分量の多いものが革馴染みも良くオススメです。
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さいごに

革は水に弱い製品です。洗いすぎや水に濡れた際に表面を強く擦るなどの行為は禁物です。必要なメンテナンスができれば、日常のケアで長持ちします。
ケアの際は革の特性を十分に理解して行うようにしましょう!