今回はおしゃれな瓶の“クレム1925″について効果的な使い方や使用感を解説します。一般的に使用されるクリームは乳化性ですがクレム1925は「油性」のクリームです。
これ一本で革靴のケアが行えるほどスーパーエリートな靴クリームですが実際どう違うの?と、いうことで!使用上の注意点などとあわせてお話しします。
こんな人にオススメ
- クレム1925の仕上がりや効果が気になる
- クレム1925と他のクリームとの違いが気になる
- クレム1925を購入すべきか迷っている
皮革の繊維を維持する水と油
革はコラーゲンで構成されています。コラーゲンとは人間の体内にもあるタンパク質の一種ですが、お肌のハリなんかにも関係していて聞き馴染みのある成分です。
コラーゲンは繊維の束でできており、ここに水や油がバランスよく含まれることでハリや弾力を生みます。
革靴のケアとは十分な水分でみずみずしさを保ち、油分で繊維をコーティングすることで、水分の蒸発や繊維のダメージを防ぐ構造です。
革靴が人間の肌と違うのは新陳代謝を繰り返し、再生されないということ。それゆえに栄養補給だけではなく、効果の持続力も重要になります。
クレム1925に含まれる成分と効果について
サフィールの代表的なクリーム、ビーズワックスファインクリーム(乳化性)と比較し、クレム1925(油性)の効果について詳しく紐解いていこうと思います。
保湿効果
クレム1925に使用されるシアバターは高級コスメにも使われる植物性の油脂です。
体温に溶けやすく、浸透しやすいことや、ステアリン酸という成分が革の表面に薄くしなやかな保護膜を形成するため、栄養を逃げにくくするという特徴があります。
ビーズワックスのアーモンドオイルも同様の効果を発揮しますが、シアバターと比較した場合、保湿効果の持続力という点ではクレム1925が優れています。
ただし、ビーズワックスには革にとって必要な「水」が含まれており、ここに乳化性クリームと油性クリーム使い分けのヒントがあります。使い方と効果については後半へ・・・
顔料
ビーズワックスが着色、色をのせるのに対し、クレム1925ではより粒子の細かな顔料が使用されているため「染色」に近い印象になります。
また、ビーズワックスは保湿に使われるアーモンドオイルも色落ちやシミなど革の色に対する影響が非常に少ないので靴の色を保持したい時はビーズワックスが最適です。
補足
艶出しに使用されるワックスや成分を皮革に浸透させるための溶剤は同じものを使用しています。溶剤のテレビン油はクリームの油分を革に浸透させやすくするためのものです。
使い分けと特徴
ビーズワックスは補色に特化したクリーム、クレム1925は靴の素材を維持するためのクリーム
ビーズワックスは皮革に必要な成分を全て補えると同時に補色に優れた製品です。
クレム1925は高品質な保湿クリームであり、革の保護効果に優れています。
さらに効果の持続力も高いため、シューケアをより簡潔に済ませたい場合に最適なクリームと言えます。
クレム1925の効果的な使い方
クレム1925を使う時は最初に“デリケートクリーム”を塗布しておくと、不足しがちな「水」を補うことができます。クレム1925は表面の保護効果も期待できるので、仕上げに使う鏡面用のワックスは好みに応じて使用を検討してください。
本来簡潔に靴磨きができることがクレム1925の大きなメリットですが、デリケートクリームを塗布する工程を一つ挟むだけで、更に革馴染みが良く美しい仕上がりになります。
注意点
ー 塗りすぎに注意 ー
- 皮膜によるひび割れ
- ベタつき
- 成分が硬化して白くなる
クリームの厚塗りには注意が必要です。
油性クリームの成分は油とロウでできているため、揮発しにくく、べたつきやすいです。その結果「皮膜のひび割れ、成分の硬化による白化」が起こりやすくなります。
指先に少量をとり満遍なく馴染ませましょう。
塗りすぎた場合はツーフェイスローションなどを用いて一度クリームを落としましょう。
乾拭きを繰り返す方法もありますが、人間で例えるなら汗や皮脂でベタベタになった顔を石鹸で洗うか、タオルで拭き続けるかくらいの違いがあるので、シューケア用のリムーバーを使用するのがおすすめです!
実際の使用感
実際に使用すると、非常に高級感のある光沢が靴にのります。また、その効果も非常に長く続くため外出時や仕事で頻繁に履き続ける靴にはより最適です。
靴を磨く時間があまり取れず、人に会う機会が多い方などは特におすすめのクリームになります。
まとめ
クレム1925は保湿と保護効果に優れ、高い持続力があります。シューケアにおいては全ての工程をこのクリームだけで解決してくれます。
それゆえにこれ1本あれば十分ということも言えますが、革に必要な水分を補うためデリケートクリームと併用すると更に効果的です。
- ドレスシューズをかっこよく決めたい
- 靴磨きに時間をかけたくない
ただし、あくまでも油性クリームです。あまり頻繁に使用すると皮膜が層になり、革が呼吸をしづらい状態にもなります。定期的にメンテナンスをする方は乳化性クリームを購入しましょう!